帰省

年末年始は実家にいるです。年末までに「今年好きだった詩ベスト」とかやりたい。本とか映画とか音楽とかはもう片っぽでやると思うけど。
今年の活動は、ますます縮小されてるし、書く量も少なくなってるけど、小さいことはちまちま書いてます。ひっそりとした場所で。私の言葉を何人の人が本当に好いてくれてるのかなとか、たまにふと思います。全然、万人になんて読まれなくてもよくて、読んでくれた人のイメージがぶわって膨らんでもらえて、それを教えてもらえたらもうかなり満足です。
実家は引越したので、もう特急に乗らなくても帰れてしまうっていうのが、ひどく寂しいです。


私の地元を私は好きだった
海と山があった
海沿いの道を菜の花が咲いていた
黄色い菜の花
早咲き
気ぐるい

いっぱいの菜の花
それから
山奥の長屋の軒下には
野菜が吊られていた
牛舎があった
花が咲いていた
あれはフリージア
ひなげし
隣の家のオジギソウをよく触っていた
家の近くの沼地跡には
何も咲かない
ケースに入れられているサンゴも
死んでいる
私の犬も
ここで死んでいる
もう土になって
何度も花を咲かせている
ホトケノザ
セイタカアワダチソウ
何度も
いい匂い
黄色い菜の花です
黄色い菜の花でした
黄色い菜の花

私の名前でした

「きいろいなのはな」てフレーズは、パワーがありすぎですね。