今年読んだなかで、とりわけ好きだったものと 御礼


カミハキテ (田辺弓 HP
http://www2.wbs.ne.jp/~bambi/kamihakite.html

静岡で読んだこともあって(私がじゃないけど)印象がとても深い。二度目の「カミハキテ」から、背骨のあたりがぞっくりとする。その後のどしゃぶりの描写や、移り行くものが繊細な印象だったりとか、ちょっと指で押したらパシンと音を立てるような、そういう細いのに圧倒的な存在感のある言葉が空間に置かれているようなイメージ(わかりづらい・・・!!)これは澪さんが朗読をしたのだけど、その時の「カミハキテ」の発音とか、言い回しがとても合っていて今でもその部分だけは鮮明に覚えてる 笑。良い言葉と良い音があると、とても鮮烈に残るものなんだなと実感した詩。


うたたね (アスパラガス)
http://www.hat.hi-ho.ne.jp/nao404/hit/irai/utatane.html

脳天からズシーズシーてくるような破壊力がありすぎる・・・。いつもいつも読むたびに「いんたねっとしてて良かった」て思うくらい彼女の詩はとても素敵だと思う。こんなにも繰り返し出てくる言葉を嫌味なく、計算ぽさもなく、増長させながら書けるなんて!!てなる。何がすごいって締めに隙がないこと。この終わり方以上に良いものはないんじゃなかろうかっていうような締め方をいつもする。
終盤の静かな勢いがとても好みです。空気がぐんにゃりとする。一番悶絶したフレーズは「昼 好きすぎて」の件のところです。過呼吸になる・・・!!


ひとつの車輪が回っていった (こもん HP
http://www13.plala.or.jp/chorithmos/wheel.htm

こもんちゃんの詩に会ってからずっと読ませてもらってます。雷に打たれたみたいだった。久しぶりに動揺して「すごい良い」て連呼してました(モニタの前で!!)それで今年書いたものも、たくさん読ませてもらってはウハウハしてたのだけれど、ひとつを選ぶのならこの詩です。なぜなら冒頭の部分がもう長い間頭の中でループしてるる。記憶力がめちゃくちゃないのだけど、このフレーズの反復、重圧みたいなものが中でジンジン響くのでよほど好きなのだと思う。「どう良いの?」て聞かれるとほんとは上手く説明できないのだけど、どれも欠けちゃいけないと思う。
一番最初に読んだとき、冒頭の弧を描くようなレールからスッとのびるような感触に移ったとき、ゾワっとしたので、たぶん鳥肌立てながら興奮してました・・・!!



いいですね!!ホワホワしますね!!!すごく素敵なものに出会うと「ああ、私が書かなくてもいいかも」て心底思っちゃうよ・・・(いくない)今年はえらい勢いで書けなくなってたけれども、好きなものにあえるかもしれないて思うとやっぱりやめられないです・・・!!朗読はスローペースでいきたいな。もうちょっと書くことに力入れたい所存です。

投稿していただいた一行の中にもたくさん好きなものがあって、それはとても幸運なことだと考えていま
す。来年もこういった出会いがありますようにと願って止まないです。

朗読に関しては、裏庭朗読会を実施することができたり、東京と静岡で行なわれた「きみはコトリ」に参加させてもらえたり、「2×2=詩」で宮沢賢治の詩が読めたりと、とても充実していたように思えます。このくらのペースがとてもいいな・・・。来て下さったかた、声をかけてくださった方、本当にありがとうございました!!!

こんなサイトと私ですが、来年もよろしくお願いいたします!!(もっとがんばるよ・・・!)
それでは良いお年を!!!